自己インダクタンスの実験
コイル自信が発生した磁気によって起こる起電力を自己インダクタンスと言います。 この原理は、蛍光灯の安定器や、最近では1.5Vの乾電池で白色LEDを点灯させるのに使われています。 ☆材料☆ 鉄心(釘)入り電磁石 LED赤 ブレッドボード 単2乾電池 単2乾電池1本用スイッチ付電池ソケット (ビニール線をブレッドボード用に加工) |
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1.5Vの電源をそのままLEDに接続しても、LEDは点灯しません。 |
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電源と極性逆向きにLEDを接続しても、当然LEDは点灯しません。 |
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電源と極性逆向きのLEDに、並列に導線を接続しても、電気は導線を通るだけです。 |
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しかし、電源と極性逆向きのLEDと並列に、鉄心入りのコイル(50回巻き)を接続するとどうでしょうか。 |
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スイッチを入れると、LEDは電源と逆向きなので、当然点灯しません。 電流は、コイルを通って電源のマイナス電極に流れます。 |
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そこで、スイッチを切ると、電気の供給は無くなりますが、コイルには、今まで流れていた電流によって起きた磁気が残っています。 残っていた磁気が急に消えると、コイルの回りの磁界が変化したことになり、発電されます。 |
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発電された電気は、コイルを出て、LEDを通りまたコイルに戻って流れ、LEDを点灯させます。 何もしていない導線では、起こる磁界も少なく、また、その磁界によって発電される電気もLEDを点灯させる程にはなりませんが、コイルの巻き数が多いほど、起こる磁界が強められ、また、できた磁界によって発電される電気の電圧も高くなります。 |