電気とは
電気は、起こるのではなく、あるのです。 自然界にある全ての物は、約100種類の様々な原子が組み合わされて出来ています。 原子は、原子核と電子を持ち、さらに原子核は陽子と中性子で構成されています。 陽子、中性子、電子は、全ての原子に共通で、これらの数でその原子の性質がきまります。 原子内で、中性子は電気を持ちませんが、陽子はプラスの電気を、電子はマイナスの電気を持ちます。 電気は、同じ種類では反発し、違う種類では引き合う性質があります。 陽子1つ、電子一つの電気量は同じですが、性質が全く反対です。 普通の原子は陽子と電子の数が同じで、お互い引き合い打ち消しあいますので、電気的に中性でバランスがとれており、外部に影響を与えません。 |
原子には、電子を1個しか持たない水素や、14個あるケイ素、29個ある銅など色々あります。 電子は、原子核の周りを、いくつもの軌道を作って回っています。 各軌道を、K殻、L殻、M殻、・・・と呼び、それぞれの軌道に入れる電子の定員は決まっています。 K殻は2個、L殻は8個、M殻は18個、N殻は32個、・・・ 原子核から一番遠い、外側を周る電子を最外殻電子(価電子)と呼びます。 マイナスの電気を持つ電子は、プラスの電気を持つ陽子の引力で原子内に留まっていますが、最外殻電子は、陽子の引力が弱く、外部から陽子からの引力以上のエネルギー(熱、摩擦、光や、隣の原子の引力や、電子の反発力)が加わると、バランスを崩し軌道を離れ、他の原子に入ったり、原子間を移動したりします。 原子核の陽子の引力から離れ、自由に動けるようになった電子を自由電子と言います。 物は自由電子(マイナスの電気)を失うとプラス電気の割合が多くなり、自由電子(マイナスの電気)をもらうとマイナスの電気の割合が多くなります。 物が、電気的中性から、プラス電気、又はマイナス電気に偏った状態があらわれる事を電気が帯びる(帯電)と言います。 |