パラメトロン加算器




パラメトロンで多数決論理を使った2進1桁加算回路を組んで実験しました。


多数決論理をパラメトロンで実現するために、パラメータ励振を確認出来たコアに、信号を入力する結合用コアと、信号を出力する抵抗を追加します。
大きな回路を組み立てる時、これからの配線の引き回しを考えて、パラメトロンを組み立てます。
パラメトロンは、励振状態に入れば安定しますが、入力した信号を種に増幅しているだけなので、入力が確実でないとそれを反映できません。
入出力が1対1のところでは信号が通っても、配線が混み合っていたり、いくつものコアを通る線では確実に伝わらない事も考えられるので、信号が確実に伝わるように、抵抗を小さくしたり、励振の妨げにならない程度に、大きいコアにしたり、巻きつけたり回数を増やしたりして調整します。
多数決論理をパラメトロンで実現する時、わかりやすいように、パラメトロンと入出力を簡略化した記号にします。
基本的なかたちは、パラメトロンに入力と出力が付いた形になります。
多数決論理のところで説明したAND、OR、NOTなどの基本的な論理回路は、左の図のようになります。
多数決論理で作った2進加算器の回路は、左の図のようになります。


2進加算器の真理多数決論理結果

入力 出力
C’ F
0 0 0 0 0 0
0 0 1 1 0 1
0 1 0 1 0 1
0 1 1 1 1 0
1 0 0 0 0 1
1 0 1 0 1 0
1 1 0 0 1 0
1 1 1 1 1 1